耕作放棄地から茶畑へ
茶畑の中にも一部、荒地となっている耕作放棄地があります。年々増えていく耕作放棄地。放棄された茶畑は2mほどの高さまで育ち、人を寄せつけず害獣の住処になってしまいやすくなるので、作物への被害が増えたりと何かと問題の多い耕作放棄地。この場所をもう一度茶畑として蘇らせる為には、その茶の木を一度、重機で引っこ抜いてから土地を慣らして、苗を植える必要があります。この作業は一般的に「改植」と呼ばれてまして、新しい畑に植える場合の「新植」とは区別されています。なお、植えた苗は約5年ほどかけて収穫できるようになりますので、もう一度茶畑として蘇らせるには長い時間が必要になります。
新品種を植えるということ
今年は、長年耕作放棄地として放置されてきた茶畑を思い切って改植することにしました。
土質が硬く難航していた土地を鳴らす作業も無事完了しまして、新品種の苗をひとつひとつ丁寧に植えていきす。その数なんと6000本。。。。気が遠くなるような数字ですが、地道に親父と植えていきます。
等間隔に千鳥状に植えていきます。
その名も京都品種「さみどり」
今回、植えた品種ですが京都の在来種から優秀なものを選抜されて品種となった京都品種であります「さみどり」にすることにしました。抹茶としてはよく見かける品種ですが、煎茶やかぶせ茶にしてみたいという思いから決めてみました。
個人的には飲み心地が好きで、自分なりのお茶作りの仲間に加えたいと数年前から考えていたところでしたので、収穫が楽しみで楽しみで待ち遠しく思います。