先日、パナソニックさんとのグループワークで地域の課題について一緒に向き合うゲストスピーカーとしてお話しさせていただきました。
茶農家として感じる村の課題を一緒に考えていただきました。
担い手の不足
茶農家という決して簡単ではない仕事。派手でもないけど、やり甲斐はあります。
お茶離れが進む時代に、茶農家になりたいという方も減少傾向にあります。
かつて100軒近くあった南山城村の茶農家も現在では60軒近くまで減っています。
茶農家の高齢化と、担い手の不足によって出てくる問題は次の課題にもつながります。
耕作放棄茶園の存在
茶産地である南山城村にとっても、耕作放棄茶園の問題があります。
耕作放棄された茶園は数年で回復不能になり、同じ木でのお茶の栽培は難しくなります。
放棄される時点で、次に使用する茶農家が見つかればいいのですが、
そのまま放棄され、数mまで伸びてしまうことも多々あります。
こうなってしまうと起こる問題は、山に住んでいた猪や鹿といった動物が巣として使用し、
周囲の畑を荒らす獣害につながりやすくなります。獣害を減らすためには耕作放棄茶園をなくすことですが、
一度、放棄された茶園を元の状態に戻すことは簡単ではありません。
ほんの少しの時間でしたが、
さまざまな角度から鋭いアイデアをたくさんいただきました。
地域の未来を共に考えていただきありがとうございました。